7月11日(土)と12日(日)の二日間、
今回で三回目の神経学講座を受講してきました。
今回の講義内容は「Peripheral Nervous System」
末梢神経系に関するものでした。
末梢神経とは、簡単に表現すると、脳からの指令を
筋肉に伝えるための「電線」、そして皮膚で感じた感覚を
脳へ伝えるための「電線」です。
よく耳にする、坐骨神経痛や手根管症候群などは
末梢神経が圧迫されて生じる疾患と言われています。
各々の末梢神経がどこで圧迫を受けやすいか?、圧迫を受けると
どのような症状がカラダに出現するか?、
その原因として考えられるものは何か?などを学んできました。
「足がシビレている」と訴えるクライエントさんに対して、
そのシビレは、神経系が原因なのか、血管系が原因なのか、
それとも筋肉が原因なのかを鑑別する上で、末梢神経系に対する
知識が不可欠となってきます。
知識を再確認する良い機会でした。
今日の講義の中で、とても興味深い内容がありました。
「左肩に生じた五十肩が、改善したと思ったら、
今度は右肩が五十肩になってしまった」という方がいるとします。
どのようなことがカラダに起きているのか?
左肩が五十肩になってしまったことにより、可動域の減少、痛みにより肩を
右に比べ動かせない状態が長期間続く。
↓
大脳は、十分な栄養と酸素供給、そして神経系の刺激を十分に受け取ることで
健全な状態を保っています。左肩関節の不動状態によって、
対側(右)の大脳への神経的な刺激が減少してしまいます。
↓
刺激の減少により、相対的に左側の大脳と比べて右側の大脳が機能低下してしまう。
↓
通常、大脳は6番目の胸椎から上位にある、
身体前面の筋肉群(同側)を抑制しています。
(正しい姿勢を維持するため)
右側の大脳が機能低下してしまうと、この抑制力が低減して
しまいます。
↓
すると、右肩が前に突き出てしまう姿勢に
なりやすくなってしまいます。
↓
この姿勢変化による肩関節への負担が
五十肩をもたらしてしまう。
上記のようなカラダの変化が生じうるというものでした。
あくまで、「生じうる」という話です。
でも、面白い考え方ですよね。
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