毎週水曜日の定休日は
八王子にある北原脳神経外科病院の
Physical Care Unit で研修させて頂いています。
主に、高齢者の為の手術前・手術後の、
四肢(上肢と下肢)や運動器の
トータルリハビリテーションを
行っています。そして、患者さん自らが
アクティブ・ケアを習慣化してくれるよう
に、積極的にアドバイスをさせて
頂いています。
私を監督してくれる先生は、米国及びカリフォルニア州で
カイロプラクティックドクター(DC)ライセンスの保持者、
そして、米国認定アスレティックトレーナーでもあります。
しかし、施術ではカイロプラクティック特有のアジャストは
行いません。
施術のメインは特に背骨、そして四肢の関節のモビリゼーションです。
(モビリゼーションとは、動きにくい関節に動きをつけていく作業です)
そして、その方が今一番必要としているエクササイズの指導を
行います。
(自分で自分のカラダをケアする「アクティブ・ケア」の指導です)
実はこれだけなんです。
当初の私は「え? これでいいのですか?」とちょっと不思議に
思っていました。
しかし、研修が始まってから3カ月が経過し、今では、
この施術の仕方こそが、最もカラダに良い影響を及ぼすのでは?と
考えるようになってきました。
そのように考えるに至ったのには、
患者さんと、こんなやりとりがあったからです。
「先生、 娘から、“お母さん 背筋が最近伸びてきたんじゃない?”と言われましたよ。
娘だけじゃなくて、まわりの知り合いからも言われるようになりました!!」
そう言われれば、確かに・・・。
うつ伏せ状態での背骨の後方への隆起も減少している。
歩く速度も幾分早くなったような・・・。
この患者さんは膝の半月板の置換手術、術後に生じた腰痛を抱えて、
日常生活をおくっていた為、背中が大きく前かがみに曲がってしまっっていたのです。
この女性に3カ月間で行ったことと言えば、
骨盤と24個の背骨、そして背骨と肋骨が接合する関節(肋横突関節)の
一個一個を丁寧に、丁寧に動きの少ない方向へモビリゼーションを行い、
そして監督の先生が最後にアドバイスする生活指導のみです。
背骨の関節が正常に機能することがどれだけ重要なことかを
再認識させられました。
やっぱり、背骨ってとても重要ですね。
ちなみに監督の先生曰く、
「カラダの状態が整っていない段階での矯正は、せいぜい効果が続いて2日、
それよりも患者自身が行う、アクティブ・ケアがどれだけ重要なものかを
認識してもらうことが大事だよ」
勝どきカイロもこの考え方を実践していきます。
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