昨日は、北原脳神経外科病院の
Physical Care Unitでの研修でした。
先月紹介した半身マヒ(特に左上肢)の
患者さんと4回目の対面です。
左手の人差し指と親指で物をつまむ動作は
見違えるほど安定しており、細い小さな棒
を穴に差し込むという高度な動きを
要求される作業もできるようになりました。
ここから次のステップです。
まず三角コーン(工事現場でよくみかけるものの小さいもの)を
小指側から5指全部を使って握る動作の練習です。
目的は指全体を意識して開かせることにあります。
このコーンを手で握るには、手の指を開かなければなりません。
この方の場合、「握る」「つまむ」動作はできるようになったのですが、
その握ったものを「離す」動作、握る為に指を開く動作が
まだ回復できていない状況です。
そしてもう一つリハビリメニューとして、
ある一連の動作の中で、随意的に(自分の意識で)指を開くという
練習を行います。
その運動とは「輪投げ」です。
目標に向かって、距離を測定して、あるタイミングで
つまんでいたモノを、指を開いてリリースするという
行為は、我々は何気なくできますが、とても高度な
動作なのです。
この輪投げのリハビリは今回で2回目だったのですが、
最後の一投で、輪っかは見事放物線を描いて標的に!
先生と私で思わずパチパチ拍手。
ご本人も「ちゃんと指を開けた感触がありましたよ!」と笑顔。
この方の努力は本当にすごいものです。
また次回お会いできるのが楽しみです。
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