身体のバランスを整える専門家_勝どきカイロプラクティック

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2010年11月8日月曜日

他のテクニックの考え方を取り入れてみる

カイロプラクティックには様々なテクニックがあります。
(カイロに限ったことではありませんが)

各々のテクニックを組み合わせ施術を行って
いる先生方も多いと思います。

私はアクティベーターとAkを組み合わせています。
AkのMMTをアクティベーターの下肢長検査で
代替しています。

興味深い症例があったのでご報告。
(ちょっと専門用語が入りますが)

骨盤に関する矯正で、下記の所見がありました。

アクティベーター・メソッドの見方で、
右PD(ペルビック・ディフェンシー)、
右PI左AS方向のストレス・テストで陽性。
目視でも下肢長差は確認でき、右短下肢。
(解剖学的短下肢ではなく、機能的短下肢)

次にAKのカテゴリーⅠの有無を確認。結果は陽性。
障害側は右側、右梨状筋の弱化、右第一肋骨の圧痛も確認できた。
骨盤の捻れ方向は、右AS方向左PI方向。

障害側の決定はTL後の下肢長検査、
骨盤の捻れ方向は反発チャレンジ後に下肢長検査を
行い判定した。
上記の捻れに対応するブロックを差し込み、下肢長検査を行う。
下肢長差が生じず、障害側への両手のTLに対しても下肢長差は
生じない。対障害側へのポンピング後も問題なし。
よってブロックの挿入は正しいと思われます。

なんだか分かりにくいことを書いて、
「だから何?」と言われそうですが、
AkのカテゴリーⅠはいわゆるサブラクセーションの存在しない、
「骨盤の捻れ」です。

上記の症例では、骨盤の捻れ方向と、関節の神経機能障害を
起こしている方向が逆になっています。

 ◆アクティベーター所見(神経機能):右PI左AS
 ◆Ak所見(捻れ):右AS左PI


AKの頭蓋、椎骨と骨盤部のチャレンジには
「反発する」という考え方がありますが、
アクティベーターのストレス・プレッシャーテストには
その概念はありません。
こう考えると両者は同じ検査結果なのか?

しかし、私のストレス・プレッシャーテストは
「さする」だけなので、おそらく、上記の所見は
カラダの反応として、正確に出てきたものでしょう。

AKのカテゴリーⅠの判定は、モーション
パルペーションによる、いわゆる
「動く、動かない」の判定ではありません。
こちらもアクティベーターの下肢長検査と
同じでMMTを用いたカラダの生体反応に
基づくものです。

と考えると・・・

このクライアントさんのカラダで生じていることは

 ①左右の仙腸関節で各々が別方向に対して
  ストレスを感じて、カラダが反応している。

 ②骨盤を両仙腸関節+仙骨のセットとして
  右AS、左PIという骨盤の捻れた状態を
  ストレスとして感じている。


つまり、個々の仙腸関節(アクティベーターの見方)は
右PI、左AS方向にストレスを感じてしまい、
骨盤をセットとしてとらえたときは(AKの見方)、
右AS、左PIの組み合わせで初めてストレスを
感じてしまうということです。
(AKとアクティベーターのことを知らないと
なんのこっちゃという話ですが・・・)


このクライアントさんは、慢性的な腰痛(+頸部のコリ)で
数回来院されていましたが、上記の
組み合わせの施術を行ってから、症状が
落ち着いてきました。

自分のメインとなる手技の軸がブレてしまわない
程度に色々なテクニックの考え方を取り入れることは
とても大事なことだと思います。


 
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